悩みというものは、旬のものである。
ある一時、この世の苦しみのすべてを
背負ってしまったような悩みでも、
後で振り返れば
『あれ?そんなに大変な悩みだったっけ』と、
拍子抜けすることも多いだろう。
『時が解決してくれるよ』
誰もがそう言う。
悩みが旬のものじゃなくなった時、
人は呪縛から解放されるのだ。
しかし、恋愛や仕事やコンプレックスに
ついて悩んでいるときに、
『そのうち解決するさ』と言って
あげたところで何のアドバイスにもならない。
そこで、ちょっと、考えてほしい。
悩みというのは、時が『ああしたほうがいい』
とかこうしたほうがいいと具体的なサジェストを
くれるわけではない。
つまり、時が解決してくれるわけではなくて
時がすぎあの頃とは違う自分が解決してくれるものだ。
また、どれくらい、時が過ぎ去れば悩みが旬なもの
でなくなるかという決まりもない。
1年でも、1週間でも、1日でも、その悩みが
遠い昔のことのように思えることがある。
だったら、悩んでる君が、ほんの少しだけ
考え方を変えれば、さっきとは違う自分が、
解決してくれるはずだ。
例えば今すぐ嫌いな人の名前を10人挙げなさい
といわれて、『君の上司でも、学生時代の同級生でも
、
テレビで見かける有名人でもいい』。とにかく
こいつだけは、好きになれないという人間を
リストアップするのだ。
君は、意外に思い出せない自分に驚くだろう。
日頃、あんなに世の中には嫌いな人間ばかりだと
思っていたのに、こうして、改めて考えてみると、
リストアップするほどでもないのだ。
関りをもたなければ、忘れていくものなのである。
それでも、中には、未来永劫、絶対に、
好きになれない人間がいる。
いや、好きになれないというネガティブな表現では
収まらない大嫌いな人間がいるだろう。
顔を思い浮かべただけでも、虫唾が走る何人か。
その何人かの名前をピックアップしてほしい。
そして、その人らをなぜ嫌いなのか、理由を書くのだ。
なんとなくとかいうのは許されない。
『生理的に合わない』というのであれば具体的に
どいう点が、生理的に合わないのか書きだす。
君に架空のピストルを与えよう。
この人間は死んだ方がいいというものだけ処刑してほしい。
架空のピストルには、弾が10発はいっている。
全員を処刑することもできる。
さあ、どうだろう?
君は、何発の弾を撃ったかな?
おそらく、君は、思ったより、引き金をひけなかったはずだ。
『処刑するほどの価値もない』と。。。
つまり、言い方を変えれば、君が嫌いな人間なんて、
嫌いだと思うほどの価値もないと。。。
つまり、君はこのページで無駄な時間を過ごしたことになる。
嫌いな人間のことを考えるなんて無駄なのだ。
それより、誰かを嫌いになるより、違う誰かを好きになったほうがいい