私は大恋愛をしたわ。鼻の穴をふくらませて言い切る人もいるだろう。
女も25歳ぐらいになればいくつかの恋愛を経験しているのだから、
振り返れば中のひとつぐらいは大恋愛に思えたりもする。
実際に大恋愛だったかもしれない。
それはおめでとうよかったネ。
だけどその恋愛が現在進行形でないのなら、もう一度あのときみたいな恋を
したいという落とし穴にはまって身動きできなくなってはいないか?
次はもっと素敵な恋愛ができるはずと思い込んでいないか?
素敵な恋を夢みることは、女の可愛さのひとつかもしれない。
だけど、かわいさだけで寄る年波という自然の法則に太刀打ちするのはだんだん苦しくなっていく。
虚しさだって襲ってくるし、さみしさだってやってくる。
女友達と「ろくな男。いないね!」と言い合うことの無益さも知ってしまう。
ココロが浮き立たない。
ツマンナイ。よるがなが~い。
こんなはずじゃ。。。なんて思いもよぎる。
不細工メンでも振り向けば横にいる。オモシロい顔。
のほうが楽しいかもしれない。ちょっといじめてみたり。。。
25年間白馬の王子様現れなかった彼女は、その後嘘のような出会いをしたそうだ。
だけどその王子様は彼女の前では立ち止まらず、別の女に微笑んだと憤慨してた。
こうなったら私、50歳まで待ってみようかなと、最近ではギャグにしている。
たくましくなっていく友人を見るのはココロ強いが余計なお世話の心配もよぎる。
女は恋の現役から心が離れたとき、恐ろしいことに老け込んでしまう確率が高いのだ、
恋が遠のく。やけになる。食べまくる。おしゃれなスタイルが似合わなくなる。
どうも男が自分を女として見ていないような気がする。
どうでもよくなる。恋がとぉォーくへ行ってしまう。。。
ああ、もったいない。
大恋愛に憧れて、大恋愛したら私はこんな素敵な私になって(自己満足)
と夢みている間に、実は逆のベクトルに人生が刻まれているなんて。。。
誰かのためになる自分の人生のほうが素敵なはず。。。
どんな大恋愛も出会いの数には及ばない。