多幸感的?内因性カンナビノイドは脳内マリファナ?

アナンダミドは1992年にイスラエルのラファエル・メクラム氏により発見された最初の内因性カンナビノイドです。内因性、つまり私たちの体内でもともと作り出していたカンナビノイドです。
サンスクリット語で至福の意味のアーナンダから名付けられました。サンスクリット語は古代インドの文学語で、漢字表記では梵語となります。

カンナビノイドがどうやって人体に作用するかは長らく解明できていませんでしたが、1988年にTHCと結合するカンナビノイド受容体CB1が発見され、1993年には別のカンナビノイド受容体CB2が発見されました。


そのCB1と結合しTHCと同じ働きをする物質が体内に見つかります。それが第一の内因性カンナビノイド、アナンダミドです。
β-エンドルフィンやドーパミンなど脳内で分泌される麻薬様の物質が脳内麻薬として知られています。
いわゆる麻薬は本来は人体が発生させる“天然”の脳内麻薬のための受容体に“人工”の麻薬が代わりに結合して反応を起こします。

それで内因性カンナビノイドは脳内マリファナとも呼ばれます。アナンダミドがCB2と結合しないことから、帝京大学杉浦隆之教授らが第二の内因性カンナビノイド、2‐AG(2‐アラキドノイルグリセロール)の存在を突き止めました。
2‐AGの方が体内での濃度が濃く、CB1にもCB2にも作用するため真の内因性カンナビノイドとされています。さらに後にも内因性カンナビノイドが多数見つかりました。

CB1は中枢神経系に多く分布し、CB2は免疫系の細胞にあります。
それら受容体が全身に分布して体と精神の調和を保つのがエンドカンナビノイドシステムです。

カンナビノイドは100種類以上あり、それぞれがCB1やCB2受容体に作用したり、作用を止める働きをします。
またヘンプシードオイル(大麻の実油)を摂取するだけでもカンナビノイドシステムを維持する効果があります。

 

参考文献:カンナビノイドの科学 佐藤均監修 日本臨床カンナビノイド学会著 発行築地書館株式会社

CBD各種

一日一粒98円、業界最安値